第三回スタディツアーに行ってきました!

2019年に第二回スタディツアーを開催して以来、コロナによって停滞していましたが、おかげ様で実に4年ぶりに再開することができました!

今回は何といっても台湾の世界遺産候補地である「阿里山森林鉄道」「淡水紅毛城と周辺歴史建築群」の2か所を訪れるという充実した日程であると同時に、これまで以上の地域の団体との交流を深める重要なイベントを行う非常に濃い内容でしたので、ここで簡単にご報告いたします。

~第三回スタディツアーの主旨~

今回のツアーの最大の主旨は、「現地の関係団体との交流」です。

阿里山世界遺産協会:阿里山森林鉄道を世界遺産に登録することを視野に、2018年に設立した団体があります。設立にあたっては嘉義の基金団体や文化協会等の共同で、行政府にも賛同を得られており、文化資産局・嘉義市・林務局などの行政の支援を受けて活動がなされています。

淡水の有識者:淡水の文化と歴史の研究者であり、伝道師でもある社区大学の教授陣をはじめ、学生らでは、地域一体となった関係性が形成されています。

阿里山と淡水、そのどちらにおいても、私たち日本の台湾世界遺産登録応援会の活動をお伝えするとともに、現地側からはこれまでの世界遺産に対する啓蒙活動や、候補地の専門的知見をご教示いただきました。淡水では学生さんからもご質問を頂戴し、活発な意見交換が行われました。

~阿里山における植林活動~

阿里山国立公園の特徴はヒノキの生い茂る大森林。しかし実は1900年代初頭から伐採されはじめ、阿里山鉄道によって運ばれてしまいます。植林も行われたものの、阿里山古来の植物の生態系は、地球の長い歴史の中で見れば、急速に変化しました。そこで、当協会創立10周年記念事業として、「千年未来阿里山御神木林業活動」と題し、台湾と日本が協力して、千年後の阿里山にタイワンヒノキアカヒノキの苗木を植樹し、今後も植樹を続ける行政院農業委員会林業局の林業活動を支援します。

今回、私たちはその第一歩として、植林地域に入り、3本の苗木を植えてまいりました。

また、この植樹事業を記念して、台湾をこよなく愛する日本人陶芸家・大久保麻里子氏によるモニュメント「大切なもの」を製作いただき、阿里山山頂付近の「沼平駅」の改札に飾っていただくことになりました。この作品の意味は、この活動によって表現される千年後の未来であり、台湾の活力であり、ずっと大切にしていく”かけがえのないもの”です。

合言葉は ”We Can Share!”

今回のスタディツアーと連携した一連の活動においては、台北旭日ロータリークラブの協力を得て行われました。今回の訪台はこの会とそして台湾にとっての新たなスタートであり、当会としても今後さらなる交流を深め、台湾の自然や文化の保全、広報に努めていきたいと思います。

合言葉はWe Can Share!

阿里山や淡水では、参加者一同、この合言葉を印字したユネスコカラーのTシャツを着て参加しました。

参加された約30名の会員の皆様、大変お疲れ様でした!!